人口約9,650万人のベトナムは、ますます重要なワイン市場になりつつある。ベトナム人のアルコール飲料の平均消費量は、一人当たり月1.3リットルである。
ワインはベトナムでは伝統的に飲まれておらず、ビールが最もポピュラーなアルコール飲料である。
ベトナムではワインが消費されている。しかし、ワインの消費はますます盛んになっている。スティルワインがワイン総売上の80 %を占め、そのうち70 %近くが赤ワインである。ボルドーはベトナム人のお気に入りのアペラシオンで、輸入フランスワインの71%を占める。
PWSのあるクライアントによると、フランスワインには現在3つの課題があるという:
- ひとつはコヴィッドの影響である。コヴィッドに罹患した場合、地区全体が5~6ヶ月間休業せざるを得なくなるため、多くのレストランが休業した。ワイン市場が衰退する一方で、ワインの輸入も減少する傾向にあった(金額で60.8%、数量で40%)。
- 第2の課題は、ワイン市場に新しいトレンドを見出すことであり、ワイン市場を形成するためには多大な努力が必要である。
- 第3の課題は、ベトナムとEUの間には自由貿易協定(EVFTA、2020年8月発効)があるが、これによってワインの輸入税は直ちに引き下げられたが、第2段階では、ワインを含む特別消費税が10年以内に150%に引き上げられる(当社クライアントの試算)。したがって、フランスワインの価格はより高価になるという矛盾した結果となる。
BusinessFranceによると、ベトナムの裕福な中間層は現在人口の13 %を占め、その重要性は増しており、2026年には26 %になると推定されている。輸入酒を飲むことが「エレガント」で「トレンディー」になっている。#BusinessFranceの調査によると、この欧米スタイルのシックさと健康への懸念が、一部の消費者にビールやハードリカーから、市場で人気が高まっているワインへの切り替えを促している。
ベトナムは潜在力を秘めたダイナミックな市場であるため、PWSは2022年にこの市場をより綿密に追跡することを決定した。